Burny レスポールタイプの年代判別&日本製と海外製の違いなど。

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豆知識

はじめに。

よくBurnyのレスポールタイプが日本製か海外製か分からない、どの年代か分からないなどの質問を見かけるので私の分かる範囲や判断している箇所を書いてみようと思います。少しでも参考になれば幸いです。


日本製と海外製の違い

 まず日本製と海外製(中国、東南アジア)の違いですが私が気にしている簡単な判断材料は下記の3点。

■トラスロッドカバーが2点留めか3点留めか。
2点留めなら日本製、2002年以降は3点留め(海外製が主流、一部日本製も含む)

■2002年以降の海外製はヘッド裏に「FG」から始まるシリアルNoが印字されています。

■レスポールカスタムならヘッド・インレイの柄の違い。


フェルナンデスのメーカーHPにあるカタログは73年からですがレスポールタイプが掲載されているのは77年からとなります。(ただし74、75,76年のカタログが載っていませんのでその年代に関しては不明です。)

いわゆるGibson的な形状のヴィンテージスタイルのレスポールタイプが掲載されているのはカタログ上では77~92年でこの時期の個体は全て日本製になるかと思います。

その後の93年~2001年まではヴィンテージスタイルのレスポールタイプはカタログに掲載されておらず、2002年から復活するのですがこの頃から海外製(中国、東南アジア)が主流になっているかと思います。


日本製のヘッド画像の比較

80年代後半~92年までのヘッド画像を見てみてみましょう。

トラスロッドカバーの形の違い

■右の80年代後半までは釣り鐘型。
■左の90年代初頭の物はベル型、サイドに出っ張りがあるタイプです。
トラスロッドカバーがどちらも2点留めですね。


【ヘッド・インレイの違い】

■右が88年までのダイアモンド・インレイ。
■左はその後から89年~90年代初頭までのイナズマ・インレイです。


インレイはカタログ上だと88年から89年で変わっているのでそこが境目かも?トラスロッドカバーは90年からベル型に変わっていました。

上記から判断すると
・ダイアモンド・インレイでトラスロッドカバーが釣り鐘なら88年までの個体。
・イナズマ・インレイでトラスロッドカバーが釣り鐘なら89年製。
・イナズマ・インレイでトラスロッドカバーがベル型なら90~92年の個体。

ちなみに78年のFLCもダイアモンド・インレイなんです。カタログ上で見る限り違いは78年のFLCはペグがグローバータイプでトラスロッドカバーには文字が入っています(おそらくLes Paul CUSTOM

※ただしトラスロッドカバーは簡単に交換できてしまうのであまり信頼し過ぎるのも注意が必要です。

※過度期には仕様が混ざる事もあるので上記のようなカタログ通りではない場合もあります。



海外製(一部日本製も有り)のヘッド画像

次は2002年以降のヘッド画像を見てみましょう。

■2002年以降に復活したレスポールカスタムのRLCのヘッド・インレイは上記画像のように翼のような?フェルナンデスのオリジナル・インレイに変更されています。
■トラスロッドカバーが3点留めですね。


2003年以降には上位モデルの「RLG-90」と「RLC-100」がカタログに掲載されていて、これらの上位モデルは日本製です。ただトラスロッドカバーが海外製と同じ3点留めなので判断が難しいんです。


【2003年以降の日本製と海外製の見分け方】
■ヘッド裏にFGシリアルがあれば海外製、無ければ日本製だと思われます。

これに関しては断言が出来ないのはこの時期の日本製は数が少なく、私が扱った数やネット上で見た回数も少ない為です。他にもMade in Japnとシリアルの印字がある個体などカタログ外仕様のイレギュラーな個体の存在も確認できているのも理由です。


※トラスロッドカバーが3点留めでも日本製の可能性があるなど、判断に困る個体もありますので注意が必要です^^;

この頃の日本製はあまり売れてなかったのか市場での流通量は少なく感じますし、レスポールカスタムに関してはフェルナンデスのオリジナル・インレイだと例えそれが日本製だとしてもそこまで人気ではないので、、、。(皆さん本家風のダイアモンド・インレイやイナズマ・インレイがお好きですからね)

レスポールスタンダードに関してはインレイはありませんのでトラスロッドカバーが2点留めを探せばそれは人気な頃の日本製だと判断ができると思います。


余談1 カタログ上でのレスポールモデルの型番について

年代によって型番、モデル名が変わります。

・77年~81年→レスポールスタンダードは「FLG」

・レスポールカスタムは「FLC」ですが77~78年のカタログにしか載っておりませんでした。79年のカタログがメーカーHPに無いので不明ですが、80~81年のカタログにもFLCは載っていませんでした。

・82年~92年→レスポールスタンダードは「RLG」レスポールカスタムは「RLC」へ型番変更。


77年以前はカタログが無いので不明。
77~81年はスパロゴ期、石ロゴ期、リバイバル期も入ってます。

※78年のカタログが何故かVol.1とVol.2の2種類あり、レスポールのヘッドロゴが石ロゴのパターンと、Burnyロゴのパターンがあります。どういう事??(-_-;)半年でモデルチェンジしたって事なのでしょうか?

93年のカタログから「RLG」「RLC」のようなヴィンテージスタイルのレスポールタイプは一旦無くなって、レスポールタイプはLSシリーズのみになっています。(LSシリーズはレスポールタイプ風?)

その後2002年のカタログからレスポールカスタムはヘッドにフェルナンデスのオリジナル・インレイが入る「RLC」、レスポールスタンダードのRLGが復活しています。

2003年のカタログには上位モデルの「RLG-90」と「RLC-100」がカタログに掲載されています。ただ04、05、06年のカタログがメーカーHPに掲載されておらず2007年のカタログには「RLG-105」と「RLC-115」と型番が変わっていました。

※これを書きながら調べつつ検索してみたら2000年製造と思われる日本製のRLCを見つけました^^;ヘッド裏にMade in Japnとシリアルの印字がありました。(FGシリアルではありません)2000年のカタログ上にはレスポールタイプは載っていませんのでカタログ外扱いになるかと思います。この頃のフェルナンデスは布袋さんモデル(復刻版)やhideさんモデルにも同じ印字があるのを見たことがあります。



余談2 ピックアップについて

ピックアップ(PU)についてはレスポールの型番が時期によって変わるのですがカタログスペックを見ると下記になります。


レスポールカスタム

・89年のカタログは3PUの「RLC-65」も2PUの「RLC-60」も共にVH-3搭載。

・90年は3PUの「RLC-70」はメーカーHPにあるカタログ画像が粗くて読めないのですが2PUの「RLC-65」がVH-1なので同じだと思います。

・91年は2PUの「RLC-70」がVH-1なので3PUの「RLC-75」もVH-1だと思います(これもメーカー画像が見にくい)

・92年は91年と同じです。

・2003年からの日本製の上位モデルにはVH-1が搭載されています。

レスポールスタンダード

・89年のカタログでは「RLG-90」はVH-1。「RLG-60」「RLG-50」は共にVH-3搭載。

・90年は画像が粗くて見えないのですがおそらく89年と同じだと思います。この年から「RLG-50」がカタログから消えました。

・91年から「RLG-90」もカタログから消えてスタンダードは「RLG-70」のみになりました。PUはVH-1搭載。

・92年は91年と同じです。

・2003年からの日本製の上位モデルにはVH-1が搭載されています。

ちなみに「VH-1」は布袋氏のモデル「MV-480」など上位モデルにも搭載されていたフェルナンデスを代表するような人気のPUです。日本製の物は全てフレット・エッジ・バインディングですし、作りが良いと言われているのもうなずけますね。


まとめ

フェンジャパやグレコのようにシリアルを入れて製造年を分かりやすくしてくれたら良かったんですが、、、。

あとスペックはほぼ同じなのに型番が細かく変わってるのも混乱する原因ですね。

当然グレードも分かりにくい。
FLG-240やRLG-150や120などのハイグレードな物はトップの木目が違うので分かりやすいとは思いますが、それでもやはり素人には判断が難しいですね。(これは他のブランドも同じなんですが、、、)

2000年代にもカタログに載っていないモデルがあったりしますし、おそらくもっと細かく調べるとカタログ外やイレギュラーモデルが沢山出てきそうなのでこれぐらいでやめておきます^^;


【最後にもう一度確認】

日本製と海外製(中国、東南アジア)の違いですが私が気にしている簡単な判断材料は下記の3点。

■トラスロッドカバーが2点留めか3点留めか。
2点留めなら日本製、2002年以降は3点留め(海外製が主流、一部日本製も含む)

■2002年以降の海外製はヘッド裏に「FG」から始まるシリアルNoが印字されています。

■レスポールカスタムならヘッド・インレイの柄の違い。


2003年以降の日本製と海外製の見分け方
■ヘッド裏にFGシリアルがあれば海外製、無ければ日本製だと思われます。(※例外有り。上記確認)



上手くまとまってないかもですが、日本製か海外製か?年代の違いなど迷ったときに参考程度にしていただければと思います。

ただしイレギュラーな物もありますし、改造されている事もあります。
最終的にはご自身でご判断ください。


上級者の方々は既に知っているであろう基本の豆知識ですので、そういった方々は流し読みで大丈夫です(^_^;)


RSAシリーズについても少しまとめています↓

王冠が決め手 No.150 Burny RSA-100
FERNANDES Burny RSA-100Burny製のセミアコ「RSA-100 BS」です。当時定価100000円の上位機種です。シリアル無しの、二点止めロッドカバー、ヘッドインレイ、フレットエッジバインディングなどの仕様からみて80...



もし間違いがあればご指摘、ご教授いただければ訂正させていただきますのでお問い合わせからお願いいたします。(※海外からのスパムが酷いのでコメントは閉鎖しました。)

最後まで読んでいただきありがとうございました。m(_ _)m



(※イレギュラー品の追加情報)KISSのAce Frehleyモデル「RLC-75AF」は97年の来日記念で限定で販売されたモデルですが、この頃には製造していないRLCシリーズの仕様、イナズマインレイ、ベル型ロッドカバー、シリアル無しで製造したようです。

BUDOKAN No.239 Burny RLC-75AF
Burny RLC-75AFフェルナンデス BURNY製のレスポール「RLC-75AF」です。こちらはKISSのAce Frehleyモデルになります。1997年KISSの来日公演を記念し限定でFERNANDESから販売されたエース・フレー...



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